東京大学工学部 計数工学科・物理工学科 量子制御合同セミナー

  この度、4月21日(火)17時より、東大本郷キャンパスにおきまして、 柳澤政宏博士(オーストラリア国立大学; ANU)のセミナーを開催いたします。 なお、本セミナーは、東京大学 物理工学専攻 古澤研究室と当研究室の共催で、 東京大学工学部 計数工学科・物理工学科 量子制御合同セミナーとして開催されるものです。
  柳澤博士は、量子制御および量子情報の研究にて顕著な業績をあげられております。 本セミナーの題目や概要など詳細は以下に記しておりますので,ご興味のある方はご参照いただけると幸いです。
  皆様の奮ってご参加をお待ちいたしております。


日時:2009年4月21日(火)17:00-18:30
         ※ 駒場キャンパスに掲示の一部のポスターでは開始時間が15:00とお知らせしましたが、17:00に変更となりました。

場所:東京大学 本郷キャンパス 工学部14号館6階北側 第626号室
         http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_15_j.html#hongo


講演者:柳澤政宏博士(オーストラリア国立大学)

題目:非線形性をつくる制御

概要: 原子は相互作用に対して非常に敏感であるために多くの非線形相互作用を持ち、それが望ましくない作用をシステムに引き起こすため、量子フィードバックがそれを打ち消すように用いられる。一方で、光子は相互作用に対して非常に鈍感であるため、光子系において非線形相互作用を生成することは一般に難しい。ここでは、新しい非線形フィードバックを導入することによって、線形光学デバイスから非線形ダイナミクス、そして非ガウス状態を生成する方法を示す。また、この方法を用いて量子重ね合わせ状態(シュレディンガーの猫状態)の生成や不確定性関係を破るスクワシュ状態について議論する。


連絡先:津村幸治 (koji_tsumura@ipc.i.u-tokyo.ac.jp)
            小島千昭 (chiaki_kojima@ipc.i.u-tokyo.ac.jp)