連続時間制御の場合

制御対象 $P(s)$ は原点に極を持ち、 原点には零点を持たない仮定する。 さらに、$P(s)$ は原点以外の安定極を持たないと仮定し、 複素開右半平面の不安定零点を $z_i (i=1, \cdots, N_z)$とする。 このとき、連続時間制御器で達成可能な $H_2$ 評価関数の最適値 $J^\ast_c$ は、 以下の定理で与えられる。


[定理1]

\begin{eqnarray*}
J^\ast_c = \sum^{N_z}_{i=1} \frac{2}{z_i}
+ \frac{1}{\pi} \...
...og
\left(1+\frac{\rho^2}{\vert P(j\omega)\vert^2}\right)
d\omega
\end{eqnarray*}

この解析解から、制御しやすい制御対象の幾つかの性質を導くことができる。

なお上記結果は、2自由度制御系 とすると、制御対象が不安定であっても成立する一般的な結果であり、 双対問題である外乱除去問題も含め一般的に議論されている。

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