サンプル値制御



サンプル点間応答

 

サンプル値制御系設計

計算機技術の急速な発展により、ほとんどの制御系がディジタルコンピュータを用いて制御されてきており、サンプル値制御系の解析・設計理論の重要性が増してきている。ここで、サンプル値制御系とは、連続時間の制御対象をAD/DA変換器を通して離散時間制御器で制御する制御系のことである。そこでは、サンプル点上の特性だけではなくサンプル点間の特性も考慮した解析や設計を行わなければならない。

本研究では、エイリアスも含めたサンプル点間の挙動を近似することなく陽に評価できる新しい理論を開発してきた。具体的には、サンプル値 H∞ 最適制御問題が等価な離散時間 H ∞最適制御問題に帰着できることを示し、その数値解法を提案してきた。