具体的には、制御対象の状態空間実現 において、 行列 と が定数で、行列 と が 設計パラメータ()の線形関数であると仮定する。 このとき、有限周波数正実性条件式は に関してLMIとなるので、 有限周波数正実条件を満たす制御対象の設計パラメータを 効率よく求めることができる。 アクチュエータ配置問題などはこの条件を満たしており、 双対な条件を用いることでセンサ配置問題も近似なく厳密に 最適化を行うことができる。
この結果は、制御対象が変動を含む場合にも拡張可能であり、 その場合は十分条件しか得られていないが制御しやすい制御対象設計のための
有用なツールとなっている。