第2回講演会 発表要旨
「数理生物学による免疫システムの理解に向けて〜先ず隗より始めよ〜」
秋山 泰身 (東京大学医科学研究所)
免疫学における知見の多くは、分子生物学的、遺伝学的、生化学的手法により得られる。例えば、因子Xをコードする遺伝子を欠損したマウ スを作成、リンパ球や組織をフローサイトメーターや免疫組織で解析、標的細胞内で変化するタンパク質をウエスタンブロット法などで解析するこ とで、免疫応答などにおける因子Xの必要性を検証する。本講演では、その典型例(1)を紹介するとともに、どうすれば数理生物学と免疫学の接 点を最大に広げることができるか、議論と教示をいただきたい。
(1)Akiyama N et al. J. Exp. Med., 211, 2425-2438 (2014)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/research/papers/post_59.php